三菱 ランサーGSRエボリューションⅨMR

「MR」それは究極の証

2005年に登場したエボⅨから約1年半。マイナーチェンジとして発売されたのがエボⅨMRである。前モデルエボⅧMRから2台目となる『MR」を与えられた特別な存在である。
エボⅨでMIVECが搭載されたことで全回転域においてロスなくポテンシャルを発揮できるようになり、もはや完成形ではないのかと思われたが三菱はさらに細部にこだわって次作に取り組んできた。新たに手を加えられた部分はそう多いわけではない。ただ、それらは確実に進化している。タービンの一部材質を変更し排気側のタービンをインコネルから軽量なチタンアルミ合金へと変更。コンプレッサーホイールの入り口径を縮小させ、よりハイレスポンスな仕様になった。MIVECの制御もファインチューンすることでアイドリング付近からでも強烈に立ち上がれるブーストと全域のフラットなトルクフィール。エボⅧ以前では高回転域での回りにストレスを感じることもあったが、それも改善され、レブまできっちり回せる極上のエンジンに仕上がった。加えてスーパーAYCの駆動力制御量を10%増大させており、ターマックでの旋回性能を向上させている。こうして4G63を積んだ最終型にふさわしいスペックに仕上がった。「MR」の名を冠するランサー、それはメーカーの情熱が詰まった究極の1台である。

◇ＣＴ９Ａ◇シルキーホワイト◇４Ｇ６３ＭＩＶＥＣターボ◇フルオリジナル◇Ｂｒｅｍｂｏ◇ＲＥＣＡＲＯ◇ＥＮＫＥＩ１７ｉｎＡＷ◇ＭＯＭＯステアリング◇ＢＩＬＳＴＥＩＮダンパー＆Ｅｉｂａｃｈサスペンション