トヨタ セリカGT-FOUR

時代の徒花　WRCの頂点を目指したGT-FOUR

1970年のデビューから2006年までの長きに渡り、トヨタのスペシャリティカーとして発売されていたセリカシリーズ。
歴代セリカを語る上で外せないのがWRCでの活躍である。現在はGRヤリスで参戦をしているが、且つてはこのセリカやカローラが中心となり世界中のメーカーと凌ぎを削っていた。セリカのWRCカーといえばカストロールカラーを思い浮べる人も多いだろう。
今回入庫のST205型はそんなWRCを舞台に戦っていた最後のセリカだ。GT-FOURはWRC参戦用のホモロゲーション取得を目指したモデルでベースグレードと比べ数々のハイテク装備を搭載している。エンジンは3S-GTE型のツインカムターボでインジェクター容量の拡大やDジェトロ燃料供給方式の採用でMAX出力255PS/MAXトルク31kgmという一線級のポテンシャルを誇った。後に限定発売となったWRC仕様ではミスファイアリングシステムを採用するなど更に1ランク上の性能を誇る、今や大変稀少な車両だ。
肝心のWRCでは車両規定違反などもあり、2年間で1勝を挙げるのみに終わりワークス活動も終了の憂き目にあってしまった。現在のヤリスWRCの活躍はこのセリカでの失敗もあってこそと感じる、ある種トヨタの記念碑的モデルといっても差し支えは無いだろう。

◇ＳＴ２０５◇スーパーホワイトＩＩ◇ツインカムターボ３Ｓ－ＧＴＥ◇水冷式インタークーラー◇対向４ＰＯＴ◇純正１６ＡＷ◇ＫＥＦサブウーファー◇Ｎａｋａｍｉｃｈｉアンプ・イコライザー◇タイベル交換済