三菱 ランサーGSRエボリューションⅥ

さらなる進化で勝利を目指した三菱のWRマシン

WRCで大活躍をしたランサーエボリューション５。そしてさらなる勝利を目指し、厳しいラリーレギュレーションに対応するためMCされたのがランサーエボリューション６。大きくは外観の変更で空力や冷却性能向上を狙ったフロントバンパー形状の変更をし、大型のリアスポイラーを２段化した。
また、当時市販モデルとしてのエボ５は足のセッティングが硬くユーザーから街乗りに向かないなどと不評だったため、ロールセンサー軸の調整を行いソフトな仕上がりになった。
しかし、ランサーエボリューションとはWRCで戦うために開発された車で、レギュレーション対応のために市販化されたようなもの。当然ソフトになった足は競技目的には向かず、先代のエボ５に負けてしまうなどデチューンとも言えるものだった。
競技グレードのRSには当時オプションでエボ５のセッティングはあったそうだが、GSRにはなかった。エンジンでは最高出力トルク共にエボ５から変化はないが、ピストンの構造を冷却オイル路内臓のクーリングチャンネル式を採用、オイルクーラーの大型化をしたことでエンジン保護を目的とした耐久性を上げている。
この車両は機関系をいじらず製造時の特性を生かしたまま、車高調とアルミというかなり大人しいセッティングとなっている。280PS到達後モデル最軽量マシンを純粋に味わいたい方にはかなりお勧めできる車両となっている。

◇ＣＰ９Ａ◇スコーティアホワイト◇４Ｇ６３◇アルミ鍛造ロワアーム◇クーリングチャンネル式ピストン◇ＡＹＣ◇機関オリジナル◇２段式大型リアスポイラー◇ＢＬＩＴＺ車高調◇ＷＯＲＫマイスターＳ１