トヨタ MR2G-Limited

バブルの世に羽ばたいた　MRの赤き翼

1984年にデビューしたMR2。開発当時の社長であった豊田英二氏の「トヨタには将来、常識にとらわれない一味違った車があってもいいのでは」という鶴の一声から生み出された独創的なMRレイアウトを持つライトウェイトスポーツカーである。特徴的な「AW」の意匠を凝らした鳥のエンブレムには七宝焼きを採用するなど、メーカーとしても意欲作だったことがうかがえる。
結果的に初代のAW11型から2代目SW20型、後継モデルのMR-Sまで20年以上に渡り多くのユーザーに親しまれる存在となった。
今回GT-Garageへ数年ぶりの登場のAW11は後期モデルのG-Limitedグレード。グレード体系は大きく分けてS/G/G-Limitedの3つに分かれており、更にG/G-LimitedにはNAとスーパーチャージャー付きの2パターンがある。この車両は前者のNA仕様のモデルだ。
搭載される4A-GELU型エンジンは最大出力120PSとやや控えめな印象を与えるが、オーバーハングを切り詰めた全長4mに満たないボディにピーキーな回頭性を持ち合わせるため、充分にスリリングなドライブフィールを楽しむことができる。尚、購入検討の際にはAW11はパワーステアリングの設定が無い点を充分に考慮していただきたい。

◇後期型◇ＴＢＳオリジナルステンフロントパイプ◇フジツボＬｅｇａｌｉｓＲ◇ＲＳワタナベエイトスポーク１４ｉｎＡＷ◇ＨＫＳパワーフロー◇ＰＩＡＡフォグランプ◇Ｐｅｒｓｏｎａｌウッドステアリング