スバル WRXSTI

より高みを目指した「Pure Power in Your Control」

スバルのブランドイメージを象徴する「WRX」シリーズ。誕生当初はWRC参戦のホモロゲーションモデルという観点からインプレッサのスポーツエンドモデルとして設定されていたが、H26年8月にWRXとして独立したモデルとして発売開始された。現在はカタログモデルとして販売されていないが今後の復活が期待されている。VAB型となるWRXSTIは4代目のインプレッサをベースとしたプラットフォームを採用、エンジンは伝統のEJ20型を搭載し、先代型からのキャリーオーバーながら最高出力308PS/最大トルク43kgf·mという強大なポテンシャルを発揮する。尚、ECU制御を変更する事でより鋭いエンジンレスポンスを実現している。
GRBやGVB比で突筆すべきはボディ剛性が大幅に向上していることで、車幅こそ変更無いものの全長や全高は拡大し、曲げ剛性、前後トレッドなど細部に渡って剛性の向上も行われている。この点は走行安定性の向上に大きく作用しており、あくまで筆者の感想ではあるが、実際に運転してみるとボディ全体に遊びが無くなり引き締まった１ランク上の乗り味を感じる事が出来る。この点は各媒体でのレビューでも概ね好評価のケースが多い。VAB型の一番の売りと言えるポイントだろう。 今回入庫のWRXSTIは初期モデルの35000km。機関系はノーマルでSTIスタイルPKG装着のスタイリッシュな1台。VABはアプライドが進化するたびにマイルド路線にシフトしたと言われており、初期モデルは乗り心地がハードだがシャキッとしたドライビングを楽しむことができる。

◇アプライドＡ◇ＥＪ２０型水平対向４気筒デュアルＡＶＣＳツインスクロールターボ◇ＳＴＩスタイルＰＫ・フロントタワーバー・フロントドロースティフナー◇大型リアスポイラー◇１７ｉｎ対向４ＰＯＴ