マツダ RX-8タイプRS

磨き上がったRENESISの走り

令和5年現在では最後となっている純ロータリーエンジン搭載の市販車がマツダRX-8だ。マルチサイドポートを採用した新開発の13B「RENESIS」エンジンを搭載。革新的なバタフライドアを採用した４名乗車可能なパッケージング、前後重量バランスの良さに由来するブレーキング性能の高さやコントローラブルな回頭性と高いスポーツ性能と実用性を持ち、間も無く生産中止から10年という節目を迎えるが今尚高い人気を誇っている。
RX-8は2008年に大規模なマイナーチェンジを実施、当時のマツダのデザイン哲学に基づいてより精悍にボディリフトが施され、その違いは一目で区別することができる。エンジンは6ポート化や中低速時のトルク特性UP、上級モデルでのツインオイルクーラー化、エンジンマッピングの変更など変更は非常に多岐に渡る。今回入庫のタイプRSでは新デザインの19インチAW/ビルシュタインダンパーを採用し専用のレカロシートも備えるスポーツ志向のグレードだ。各方面に進化を果たした後期型を味わうには最適なグレードと言えるだろう。

◇後期型◇クリスタルホワイトパール◇自然吸気１３Ｂ－ＭＳＰ型◇可変レッドゾーンシステム◇標準１９インチＡＷ◇ビルシュタイン製ダンパー◇ツインオイルクーラー◇ＳＡＲＤスポーツキャタライザー