三菱 ランサーGSRエボリューションⅥ

オシャレは足元から　純正のそれを引き立てる最高のアクセント

最近当店では、CZ系CT系よりもCP系が人気だ。新しいモデルに比べれば電子制御なども少なくデザインもどこか古い。しかしエボⅥが入荷するとたくさんの問い合わせをいただく。黒のボディに真っ赤なRALLIARTマッドフラップが足元を飾る素敵な一台だ。
CP系エボⅥといえば、エボⅣで搭載されたAYCをエボⅤを通して採用されbremboも引き継いでいる。主にはWRCレギュレーションに対応させる為と、さらなる勝利を追い求めて改良が加えられている。レギュレーション対応の為採用されたウィッカ型迎角可変ツインリアスポイラーはエボⅤより小型ではあるが２枚羽翼にすることで同等のダウンフォースを発生できる。市販化においてナンバープレートは外せないが、センターに配置するとインタークーラーへの導風を妨げるので左寄りに設置され、オイルクーラーへのスムーズな導風を考えフォグランプを小型化しベンチレーターを設けるデザインとなった。また、目に見えない変化ではあるが、オイルクーラーを従来品より２段増設し冷却効果を向上、高負荷に対応するためピストンにクーリングチャンネルを設けこちらも冷却性能を向上。フロント周辺の高剛性化を施しつつ、ロールセンターを下げて旋回性能向上。さらにリアの各アーム類をアルミ鍛造にすることでバネ下重量を軽減するなど、徹底的なチューニングを施されている。RSグレードには当時では世界初となるチタンアルミ合金タービンホイールを採用することで、超絶レスポンスを手に入れることができ、これはオプションとしてGSRにも装着することが出来た。
近年ではCP系の中古個体数もかなり減少している中で足回りを変更せずにいる車両は珍しく感じる。エボⅤに比べるとしなやかなロールを見せる足回りは、エボⅤを知るものからすると違和感はあるだろうが舗装があまい路面ではその性能を発揮し、普段乗りでもストレスの感じないドライブを楽しめるだろう。

◇ＣＰ９Ａ◇ＧＳＲエボリューションＶＩ◇白→黒異色全塗装◇鋳鉄ブロック４Ｇ６３◇機関系オリジナル◇ウィッカ型迎角可変ツインリアスポイラー◇ＯＺレーシング１７ｉｎＡＷ◇ＲＡＬＬＩＡＲＴマッドフラップ