日産 スカイラインGT-R

令和に味わう　「マイナス21秒ロマン」

1995年1月にベースモデルから約1年半遅れでBCNR33型GT-Rがデビュー。人気の高い第２世代スカイラインGT-Rの中でも未だに評価が分かれるモデルだ。
R32型比でのニュルブルクリンク１周のタイムから「マイナス21秒ロマン」というキャッチフレーズでよりコンペティティブな走りを実現していたが、やや凡庸で鈍重と評されたエクステリアデザインや３ナンバー化など32Rの売りをスポイルした部分もあり、不人気な面も持ち合わせていた。ただ昨今その評価は見直されており、アメリカへ輸出されなかった事もあり年々プレミアが上昇し続けている。良質な個体は海外に輸出され、その希少性は高まっている。
メカニズム的にはR32比で1.5kgfのトルク向上やECUの16bitへの増強、ボディサイズの拡大による高剛性化やホイールベースの延長、ブレンボキャリパーの標準採用、角度調整機構付リアスポイラーの採用など確かな進化を果たしている。当店スタッフの視点では高剛性化がR32比で一番進化を感じとれるポイントである、実際に乗り比べるとその違いは歴然だ。
今回約2年振りとなる入庫となった33GT-Rは後期モデルのほぼフルノーマルと言える1台。後期型への変更点は内外装のモディファイが行われより上質な印象となっているとなっている。特徴的なフロントマスクだがこの車両にはNISMO製フロントアンダースポイラーが装着されより迫力ある仕様となっている。

◇後期◇ＲＢ２６ＤＥＴＴ◇アテーサＥ－ＴＳ・電動ＨＩＣＡＳ◇可変リアスポイラー◇Ｂｒｅｍｂｏブレーキキャリパー◇純正フロントバンパーダクト・リアサイドプロテクター◇ＮＩＳＭＯフロントアンダースポイラー