日産 フェアレディ ZバージョンS

今こそ味わう 大排気量NAクーペ

2008年12月現行モデルでもあるZ34型6代目フェアレディZが誕生した。一定のセールスを記録し日産ブランド復活の一翼を担った先代Z33型をキープコンセプトとながらもホイールベースを切り詰めた、ロングノーズでグラマラスなエクステリアデザインを採用している。
パワートレインは現在でも日産のNAエンジンとしてフラッグシップエンジンとなる3700cc「VQ37VHR」を搭載する。最高出力336PS/最大トルク37.2kg・mというスペックは現在でもV型6気筒エンジンとしては世界最高峰の性能を誇る。MT車ではシフトチェンジの際にエンジンの回転数を最適な回転数に制御する世界初のシンクロレブコントロール機構付き6速MTトランスミッションの採用し、AT車では「7M-ATx」という新開発の7ATを取り入れている。ボディフレームにアルミニウム合金を使用することで重量増を抑えつつ、ねじり剛性を40 %、前後曲げ剛性を10 %、横曲げ剛性を60 %向上も実現させている。フェアレディZの伝統に敬意を示しつつ温故知新でありながら当時の日産の技術がふんだんに散りばめられた珠玉のモデルである。
今回入庫のバージョンSはベースグレードにアケボノ製対向キャリパーやＲＡＹＳ製１９インチＡＷを装備するMT専用モデルだ。尚、この車両には前オーナー拘りのブロンズカラーのTE37ultraがインストールされている大排気量クーペをMTで駆る、そんな体験ができる数少ない1台だ。

◇前期◇バージョンＳ◇ブレードシルバーＭ◇ＶＱ３７ＶＨＲ◇シンクロレブコントロール◇ＲＡＹＳ　ＶｏｌｋＲａｃｉｎｇ　ＴＥ３７ｕｌｔｒａ１９インチ◇ＳＡＭＣＯラジエーターホース◇メーカーナビ◇ＥＴＣ