スバル インプレッサ WRX2004 V-Limited

手の内に収まるスペック 楽しむインプレッサ

WRX 2004 V-Limitedは、2000ccの水平対向エンジンであるEJ20を搭載したWAXをベースに、インプレッサの象徴であるWRブルーにRAYS製鍛造17インチアルミホイールを装着し、フロントコーナースポイラーとカラードサイドスカート、大型リアスポイラーを組んだ限定車だ。
内装もブルーを基調にしたデザインでWRカーをイメージさせてくれる仕様となっている。さながら佇まいはWRX STiとも似る。
スペックとしては、STiと同じEJ20ではあるものの、250psと若干デチューンしたものであり、ミッションも5MTと控えめな作りではあるが、視点を変えてみればSTiのようにスポーツグレードとしての立ち位置ではなく、一般仕様+スポーティさを掛け合わせているということだ。
たしかにSTiともなれば300ps近く出るエンジンに40kgmに届くトルク値で正統派スポーツカーとして人気ではあるが、やはり価格も相応に高く大抵の人はスペックもフルに使えず余してしまっているケースが多い。そこまでのスペックはいらないけど日常の中で何か刺激が欲しい。そう思っていたユーザーにとってはうってつけのグレードと言えるだろう。街乗りでも気にならないソフトめな足のセッティングに、ブレーキングは十分な容量もあるし踏めばブーストの立ち上がりとともに暴力的ではない加速感を楽しめる。
ハイスペックなスポーツカーへの準備運動としての役割も、ちょっとしたMT車で楽しめればいいと思うユーザーにも十分な満足感を味わえる一台である。

◇ＧＤＡ－Ｅ◇２００４Ｖ－Ｌｉｍｉｔｅｄ◇ＷＲブルーマイカ◇ＳＴｉゲノムマフラー◇ＳＵＢＡＲＵ対向キャリパー◇ＲＡＹＳ１７インチアルミ◇フロントコーナースポイラー◇サイドスカート◇大型リアスポイラー