ホンダ アコードユーロR

青く輝くユーロR

今はラージクラスセダンとして発売されているアコードだが、かつてはMT搭載のスポーツグレードとしてユーロRというグレードが存在した。CL型のマイナーチェンジより登場したこのグレードには、プレリュードタイプSに使用されていたH22A型VTECエンジンを搭載、最高220PSとリッター100馬力を超え、FF特有のダイレクト回頭性とトルクフルな走りが特徴だ。
アコードのモデルチェンジに伴い登場した２代目となるCL7型ユーロRは、2.2Lモデルが廃されFD2シビックやDC5インテと同様のK20A型i-VTECが採用されている。本モデルより連続可変バルタイを組み込んだことで全域で扱いやすいトルク特性へと改良された。ベースのアコードも同様のエンジンだが、ユーロRには専用チューンが施され、高圧縮ヘッドをはじめピストン、クランクシャフトなどにより先代のH22A型エンジンと同じ220PSまでピークパワーを向上させている。またジオメトリー変化が非常に少ない足回りを採用しており、サスペンションを有効活用させて荷重移動がしやすく、トルク感応式ヘリカルLSDと合わせることで、滑らかかつ限界走行でもニュートラルステアに持ち込めるセッティングとなっている。
やや地味な存在ではあるがしっかりとした作り込みがされており、実用的なミドルクラスセダンでありながらシビックインテグラに引けを取らないスポーツカーとしてのポテンシャルも秘めている。硬派なエクステリアも魅力的だがこの車両は色鮮やかな人気色アークティクブルーを纏う1台。後期モデルのヘッドライトにCL9様のグリルにカスタムとセンスの光る仕様となっている。

◇ＣＬ７前期◇ＣＬ７後期ヘッドライト◇ＣＬ９バンパーグリル◇Ｋ２０Ａｉ－ＶＴＥＣ＋ＶＴＣ◇トルク感応型ヘリカルＬＳＤ◇ＲＥＣＡＲＯフロントシート◇ＭＯＭＯステアリング◇ＴＥＩＮモノフレックス