日産 シルビアスペックR

女神の名を持つ　FRクーペ

世界中のドリフトシーンで不滅の人気を誇る日産シルビアシリーズ。特に最終モデルであるS15型は、S14型で不人気だったボディサイズをS13型に近い5ナンバーサイズのものに原点回帰し、リアにかけての絞り込みがシャープなエクステリアデザインを採用した。更なる熟成の進んだ伝統のSRエンジンを搭載しH11年1月に発売された。ターボモデルではカタログスペックで最高出力250PS、最大トルク28.0kgf·mと戦闘力が向上しており、低回転からのレスポンスアップも実施されている。MTもアイシン製の6MTが採用されるなど意欲的な仕上がりの車両である。当時でも既に絶滅危惧種に近かったクーペシルエットのハイパワーFRであり、発売から20年以上となる昨今も人気の高いジャパニーズスポーツカーの代表格だ。
尚、このモデルより従来のQs/Ksというグレード設定から、NAモデルはスペックS・ターボモデルはスペックRへと名称変更された。ちなみに車名のシルビアとはギリシャ神話に登場する清楚な乙女の名前が由来となっている。
今回入庫の車両は純正に近い見た目ながら要所がカスタマイズされた良好なコンディションだ。賛否が分かれるものの特徴的な純正オプションリアウイングにNISMOのエッセンスを＋しSA-25Rが足元を彩っている。軽度の修復はあるものの走行距離は106000kmと比較的少ない部類に入るだろう。是非とも実車でその良さを体感していただきたい１台だ。

◇純ＯＰリアウィング・ラジエータークーリングパネル◇ＮＩＳＭＯストラットバー・ローダウンサス・前後スタビ・スポーツマフラー◇ｗｅｄｓ　ＳＡ－２５Ｒ◇ＥＬメーターパネル◇Ｄｅｆｉブースト計・油圧計