三菱 コルトラリーアートバージョンR

ラリーアートを冠する　稀少な国産ホットハッチ　

三菱のスポーツカーと言えばランサーエボリューションシリーズを筆頭に、エクリプスやGTO・スタリオンなどの名前を思い浮べる人が多いだろう。そんな中でマイナーながらも確かなポテンシャルを誇るホットハッチとして知る人ぞ知る存在なのが、今回GT-Garageに初登場となるコルトラリーアートバージョンRである。
コルトRAはH18年5月に従来のラリーアートグレードに置き換わる形で登場した。5速MT車にはゲトラグ社製ミッションとザックス製クラッチを設定し、エンジンの高性能化、ボディの高剛性化など運動性能を高める改良を随所に施し、前後にオーバーフェンダーを採用してスポーツ感溢れるエクステリアデザインとなっている。
エンジンは4G15型1500ccMIVECターボを搭載、マイナーチェンジ後には最高出力163ps/6000rpm、最大トルク21.4kg・m/3500rpmまでパワーアップし1100kg程の軽量ボディと相まって、その走りはコンパクトクラスでは最速の部類だ。登場定員も4人と走りに特化したスポーツモデルである事が伺える。
これだけのポテンシャルを持ちながら、市場にはそれなりに状態の良い車両でも総額100万円前後で販売されているのが現状だ。国産のターボモデルでMTドライブを味わうにはコストパフォーマンスで最高のクルマと言えるだろう。実用性も充分で初めてのスポーツカーにも推奨できる1台だ。

◇Z27A◇ワンオーナー◇MIVECターボ◇4G15◇ゲトラグMT◇ザックス製クラッチ◇ブラックマイカ◇純正オリジナル◇後期モデル◇ETC