マツダ RX-8スピリットR

13Bロータリー　永久とともに

2021年現在、最後のロータリーエンジン搭載車としてその名を馳せるマツダRX-8。先代RX-7のターボエンジンからNAエンジンへと回帰し、実用的な4シーターモデルとして誕生した。
画期的なバタフライドアは当時資本が流入していたフォードからの提案を受け、紆余曲折を経て実現したものである。パワーユニットはグレードやミッションにより出力調整が施され、前期の最上級モデルとなるタイプSでは6速ミッションを採用し最高出力も8500rpm/250PSとスポーティな走りを実現できるスペックが与えられた。更にフロントサスペンションにダブルウィッシュボーンを継続採用し操舵性、回頭性も良好だ。
2008年にはマイナーチェンジを行い主にエクステリアデザインのフェイスリフトやAT車の6AT化やエンジンマッピングを見直し、上級グレードを除いてレギュラーガソリン仕様にするなど、その変更は多岐にわたる。その後2012年まで生産が続けられ最後には台数限定の特別仕様車スピリットRが発売されその歴史に幕を下ろした。
今回ラインナップされたRX-8はそんなスピリットRの走行32000kmという1台だ。MT仕様のスピリットRではタイプRSをベースに専用のレカロバケットシートやブロンズ塗装の19インチAWなど各所に専用装備が施されている。エンジン等に変更は行われていないが、最後のRE搭載の記念碑モデルとして所有欲を満たすには充分だろう。2000台限定と後々プレミアがつく事も間違い無い。状態の良いスピリットRを手に入れるにはここ数年が勝負だろう。

◇ＳＥ３Ｐ◇クリスタルホワイトパール◇１３Ｂ－ＲＳＰ型ロータリー◇ＢＩＬＳＴＥＩＮダンパー◇ＲＥＣＡＲＯコンビレザーシート◇専用カラー１９インチＡＷ◇Ｄｅｆｉ－Ｌｉｎｋ　アドバンズＺＤ◇ＥＴＣ